肉親でも他人でもない人

 先週末、ライブが多かった。やはり俺はミュージシャンなので音楽漬けの生活が楽しくない訳がない!という事でたくさんの人と会ったわけだが、とりわけ嬉しかった・・・というか合ってホッとした女性がいた。

 実は彼女と俺は同郷(福島県南相馬市)で彼女のお父上は市を牽引する立場だった人である。
 
 但し彼女と初めて会ったのは東京は江古田と言う街で、ある飲み屋(江古田倶楽部で)ビールの中瓶をラッパ飲みにしていたお姉ちゃんだったけど、歌を歌うとめっぽう旨かった。

 そんなこんなで同郷であることを知ってから彼女に俺のバンドで歌を歌ってもらったり、地元で一緒にライブしたりしていたのだが、今回の震災が起きて、また、その後の原発問題に翻弄されてお互い会う機会がなかった。 


雲雀が原・・・相馬野馬追の会場、ご本陣山から市街地を望む・・・今年はここに祭りが帰ってくる。

 そんな彼女、金曜日に顔を出してくれた。

 何となく久しぶりに再会した妹?(俺には妹はいないのでよく解らないけど)に合ったようで「ホッ」としたものである・・・。後から聞いた事だが、彼女も同じことを感じていたらしい。

 これが同郷人たる事なんだと思う。

 そんな彼女達と6月に南相馬でライブをする事になった。

凄かったんだって・・・!

 凄かったんだよ!ホントに!


 本名カズトのレコーディング第二弾が4月30日に湘南藤沢であったんですよ。

 で、

 リズム隊関係のベーシックだけだったけど・・・・7曲(正味6時間!!)も録ってしまったのでした!!!



 
 前回は機材トラブルなどがあった関係で上手くいかなかった部分も多かったんだけど、今回はやらかしたなぁ〜〜〜(いい意味で)。

 もちろん、グルーヴ感は最高ですよ!!

 是非お楽しみに!!!




 そんな明日(6日)は江古田倶楽部で Centimeters のライブがあります。

締付けられる想いはありますな・・・

 この頃は、書かないように、また思い出さないようにしてるのだが・・・やはり季節の節目になると故郷の南相馬を思い出す。

 実家の庭は(管理者の母親の趣味なんだろうが)こじんまりとメリハリが整った庭で「これががこうなんだよ!」的な主張はなかったけど季節季節の花が咲いていて目の保養・息抜きには最高の場所だった。

 「なぜこんなに季節の花があるの?」と聞いたことがあったが、答えは、朝、散歩の途中に気に入った花を見つけると株なり種なりを拾ってきて庭に植えていてそうだ。



夏の盛り(2010年)の実家の庭。オミナエシ、桔梗が見える


 この庭に兄弟のカエデなるものが何年か前に植えられたんだが、ドイツで活躍中の兄と俺のカエデということらしい・・・。京都のなんとかって種類のカエデらしいが晩秋には素晴らしい紅葉をみせてくれていたらしかった。

 こんな庭でも思い出すと胸が締付けられるのだから警戒区域の方々はもっと大変だろう・・・。

 この庭のカエデはどうなっているだろうか・・・。

One From The Heart

この頃、おれの周りには歌が沢山ある。しかも飛び切り上等のヤツだ。

 そんな中、特に聴きたくなった懐かしい音楽が・・・これ↓

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しばしこのゴージャスなサウンドをお楽しみ下さい。

ここ

 出会いは高校2年生。当時原町市(現南相馬市の)タカノ楽器から真ん中の兄が自転車をぶっ飛ばして帰ってきた。手にはレコードを持っている。そして彼が言うには・・・

 「この映画はセットだけで出来ている、主演はナスターシャ・キンスキー!実に素晴らしい映画だった!しかもサントラが凄い!お前は聞いたほうがいい!いや、聞くべきだ!」

 こんなことを言ってレコードを渡してくれた。



 おれは、生まれてこのかた、映画というものを映画館で観る習慣が無い・・・というか得意ではない。もちろん暗所恐怖症でもないし、映画館恐怖症でもないが、何となく行きそびれているのが現実だ(そんな事もあって映画はまだ見てない???)。そんなおれの事を知ってか知らずか兄貴が差し出してくれた(せめて音楽だけでも聞くがいい!という事か?)このサントラ盤は!というと俺のその後につながる扉を開けてくれた1枚だった。


 針を落とした瞬間、ピアノのイントロに釘付けになる。今までにない響きだ!こんなピアノはルビンシュタインもホロビッツも(俺はクラッシック音楽に中学生の時はまっていた)弾けない !!!


 しかもこの歌声!


 男の人も女の人も凄い・とにかく凄い!!!


 今考えれば、サッチモとエラのデュオの白人版?だったのかも知れないが、これ以降、俺はこのソングライターにに首ったけになる。

 

やはり・・・

 早朝、徹夜明けに飛び込んできた訃報。

 何日か前に、彼のホームページで癌の末期状態にあるとの知らせは聞いていたのですが、どうやら神様は彼を引き取ることに決めたようです。

 咽頭がんに犯され、あの独特の歌声を奪われつつ「再起不能」と言われながらその後(以前とは声質が変わったしまったけど)歌い続けた・・・そして何よりも・・・あの強烈な・・・投げ捨てるような・・・ドラミングは僕の教科書でした。



Levon Helm 1940-2012 写真はHPから借用させて頂きました。


 縁のあることに、僕はこの頃(以前のあなたと同じスタイルで)歌を歌いながらドラムを叩くスタイルを身に付ける事ができました。

 勝手を言うようですが、遠い極東の島国のまともな中年にもなれないデタラメな僕はあなたの意思を勝手に継ぐことを決めました。

 だから、安心して天国へ旅立って下さい。

 しかし・・・是非一度お会いしたかったものです。


 ご冥福をお祈りします。
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